こんにちは。
うららかな春の日に、「而今の会」の曲目発表ができますことを、心から嬉しく思っております。
当日のプログラムは、以下の通りです。
『而今の会(にこんのかい)』
平成29年8月18日(金)夕方より
於:長野県上伊那郡飯島町、「飯島陣屋」
1.六段の調(八橋検校作曲)
箏本手:大庫こずえ 箏替手:東啓次郎
2.秋の七草(文部省音楽取調掛撰、伝三世山登松齢作曲)
箏:大庫こずえ 尺八:山口籟盟
3.黒髪(恋出市十朗作曲)
三絃:東啓次郎 尺八:山口籟盟
4.夕暮の曲(琴古流尺八本曲)
尺八:山口籟盟
5.笹の露(菊岡検校作曲)
三絃:大庫こずえ 箏:東啓次郎 尺八:山口籟盟
2、3は、大庫・山口、東・山口の「ジョイントweb演奏会」で共演した曲になります。リアルな場で、実際に合奏するのは初めてとなります。
5は、「而今の会」3名そろって、初めての全員での合奏となります。
選曲の経緯ですが、会場の候補地として当初「酒蔵」も挙げられており、「酒蔵なら笹の露はどうか」という意見が出ていました。結局会場は酒蔵とはなりませんでしたが、「笹の露」に関しましては楽曲が格調高く聴きやすいこと、掛け合いが多いので、それぞれの奏者の個性が目立つのではないかということ、また奏者が次々交代していく展開が、ふだん地歌箏曲に耳馴染みのない方にも新鮮に感じていただけるのではないかという理由から、会の終曲に決定しました。芸歴も流派も住む地域も異なる3名による「笹の露」、どうぞご期待下さい!
それから、大庫・東の組み合わせでオープニングの「六段」、これはこれまで「大庫・東」の組み合わせでの演奏公開をしていなかったことと、「昔の古典の会の口切は、段物・組歌で始まっていた」という意見もあって、箏二面での演奏を披露したいと思っております。
4曲目に、山口の毎月1曲の「10分で琴古流本曲」シリーズから、「夕暮の曲」を演奏させていただきます。当日の長野県の日の入りは18:35ということで、演奏会開催予定の夕方〜日没あたりにはちょうどこの曲とマッチした雰囲気になっているのではないかと考えています。
中央高地に位置する長野県では、盆を過ぎると日の入り後は涼しくなり、虫の音も聞こえてくるということです。当日は、飯島陣屋内の奉行所のお座敷に 燭台のロウソクと行燈の灯を灯し、江戸時代の様式を彷彿とさせる空間で古典の三曲合奏をお聴き頂きたいなと考えております。「而今の会」一同、心よりご来場お待ちして居ります!!
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